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2011年11月14日月曜日

夜勤の医者?


夜勤の医者なんてまずいない.

では,真夜中に救急車で病院に運ばれたとき,出てくる医者は何なのか.
99%「当直/宿直」の医者である.

「当直/宿直」の医者とは何なのか?
それが平日の夜であれば,昼間の通常勤務をしたあと,引き続き病院に残っている医者である.
それが平日の前夜であれば,当直/宿直が終わったあと,引き続き昼間の通常勤務をする医者である.

つまり通常勤務の合間にするのが「当直/宿直」.

休日の日中に出てくる医者も同じ.

普通,夜や休日に当直/宿直でいくら診療しようが,後日「代休」はない.
正式な「勤務」ではないから.

医者は,疲れ果てた頭で夜の診療をし,睡眠不足の頭で当直翌日の診療をする.
患者は,疲れ果てた頭の医者に夜の診療をされ,睡眠不足の頭の医者に当直翌日の診療をされる.
それが日本の医療の「当たり前」.


ラクかどうかは別にして,看護師は違う.
夜に救急外来で相手してくれるのは,だいたい「夜勤」の看護師.
2交代か,3交代の「夜勤」.
「夜勤」なら,朝が来ればサヨナラできるし,させなければならない.
さらに医療保険の方で「看護師の夜勤は最長月72時間」と決まっている.
もっとも,小さな病院では「当直/宿直」の看護師のこともある.


法律上はどうか.
医療法によると「病院」とは20人以上入院させられる医療機関のことで,「診療所」とは入院できないか19人以下のベッドしかない医療機関のこと.
同法第16条では「管理者は,病院に医師を宿直させなければならない」とある.
365日・24時間,「病院」であれば必ず医者が1人以上いるようにしろ,ということ.
「診療所」ならばその義務はない.


とりあえず事実の提示.