おそらくこれが,ジョブズの思い描いていた個人用コンピュータのあるべき最終形態.
彼は個人用コンピュータという存在そのものをゼロからデザインし直したかったのだろう.
そして,求めていたものを現実化できる技術が出そろい,取り巻く環境も整えられた.
機は熟したのだ.
今までのApple製品はすべてiPadのための習作.
タブレットPCとか,ネットブックとか,電子ブック・リーダーとかそんなモノを作りたかったのではない.
膵臓癌を宣告されてからのこの数年,彼にはとても焦りがあったことだろう.
「間に合うのか?」
間に合った.
ビジネス的に成功するかどうかは,どうでもよい.
あとは最初のロットが市場に出回るのを見届けさえすれば,彼は自身の人生に満足するに違いない.
iPadはそういう存在.
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