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2010年2月16日火曜日

外国語学習のすすめ1

日本語を母国語とする日本在住日本人ほど外国語学習に向いた人はない.


大きな本屋やネット書店を覗けば,母国語で書かれたありとあらゆる言語の参考書が手に入る.
それも小遣い+α程度で.

漢字の知識はある.
アルファベットも読める.
欧州語を母国語とする人たちが日本語や中国語を習得しようとするときに感じる絶望感など,私たちには無縁だ.

発音にしても,ちょっと工夫すればかなり融通が利く.
「英語の」発音が悪い,と言われるのは,ただひたすら中学・高校の英語教師の教え方がマズかっただけである.
発音ぐらい何歳からでも身につく.

動詞などが「活用」することにも驚かない.
名詞だろうと,形容詞だろうと,人の名前だろうと何でもかんでも活用する言語があるかわり,中国語のように全く何も活用しない言語もまた数多い.


話を少しそらす.

江戸や明治のころだって語学の達人はいくらでもいた.
それなのに6年間の中等教育がほぼ100%果たされ,モノも情報もたやすく手に入る平成の御代になってすら,日本語以外で買い物もできない人が圧倒的大多数なんてちゃんちゃらおかしい.
どう考えても,諸悪の根源は中等教育である.
「外国語は苦手」という先入観を植え付けることにのみ特化していると断言してよい.

今の中等教育の体系をそのままにして,小学校から英語をやろうが,幼稚園からラテン語をやろうが無駄である.
子どもは憶えるのが早いが,忘れるのもまた早い.
一度嫌いになれば,それまでの成果は全て水泡に帰す.

知らないことを知り,できなかったことができるようになるのは楽しいのだ.
その喜びを全ての学生に与えられない教師は,千人に一人の秀才を育てようとその犯した罪は贖われない.
万死に値する.


「日本人は外国語が苦手」というのは作られた嘘である.
百歩譲って「『英語』が苦手」というのを認めたとしても.

【関連エントリ】
半分話: 始め方
半分話: 外国語学習のすすめ2
半分話: 外国語学習のすすめ3
半分話: 外国語学習のすすめ4
半分話: "L"と"R"の発音
半分話: "F"と"V"の発音
半分話: "TH"の発音