頭の中がぐちゃぐちゃなときには,まず「コトバを線で囲む」.
ほとんどの「図解」メソッドは「図形にコトバを流し込む」方式をとっている.
明示であれ,暗示であれ.
「フレームワーク」というキーワードが出てくれば,間違いなくこちら.
決められた様式が既にあるなら,それでもよい.
でも,混とんとした頭の中の状況を何とかしたいときには難しい.
最初にすべきことは,他人の観賞に耐える美しい図解を作ることではない.
自分だけわかればよい,汚い,しかし目の前に確かに存在する図解を作ることだ.
そんなときにはとりあえずキーワードを書き出す.
短文の羅列でもよい.
たいせつなのは,まずコトバを頭から出してみること.
次に,書き出したコトバをそれぞれ線で囲む.
囲むことで境界が作られる.
境界の存在は,否が応でもこちらに「コトバの定義」を求めてくる.
求められれば,応えなければならない.
コトバのかたまり同士を線でつなぎたくなったらつなぐ.
線が交差したってかまわない.
矢印のある/なし・向きなどもどうでもよい.
コトバのかたまり同士をもうひとつ大きなかたまりにしたくなったら,囲めばよい.
遠く離れたかたまりを囲むため,いびつな形になってもかまわない.
むしろその方がよい.
どこかの時点で図にはタイトルをつけよう.
命名権は自分にある.
タイトルが付いてはじめて図に命が吹き込まれる.
もっといいのを思いついたら,途中で変えたってかまわない.
誰も責めはしない.
作業中に全てをつなげるストーリーができたら,それを文章化してもよい.
他人への説明用に図を清書してもよい.
その汚い図をとことんまで突き詰めて完成させるのもよい.
以上の作業をするには紙の上が向いていそうだが,別にコンピュータ上でやってもかまわない.
そのとき,その場所での自分のやりやすい方,気分の向いた方でいい.
紙の上で作業した結果を残すつもりがあるなら日付を入れよう.
そのとき必ず「年」を含めること.
「曜日」はないよりもあった方がいい.
「時刻」については好き好きで.
【関連エントリ】
半分話: 図解の誤解1
半分話: 一人ブレインストーミング