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2010年2月6日土曜日

肌のカサカサ・かゆみを軽減する入浴法

以下の3点に気をつければよい.

  1. 風呂でカラダを洗うとき,基本的に湯で流すだけ

  2. ただし,首とワキとヘソと股に限り,ボディソープ/石けんを少しだけ手に取って,素手で洗う

  3. できれば,入浴後はベビーオイル等の油分を手足に塗る



ほ乳類は皮脂をわざわざ分泌して皮膚を守る.
人間だって同じ.
無理に皮脂のバリヤを剥がしていいことは何もない.
いろんな刺激が神経終末まで到達し,かゆみを生じやすくするだけ.
かゆいところは掻く.
掻くとまたバリヤが壊れ,ささいな刺激でかゆくなり...の悪循環.

俗に言うアトピー体質というのは確かにあるにはある.
そういう人の皮膚は遺伝的に普通の人より弱いようだ.
現にブログ主がそう.
子どものころからずっとアトピー性皮膚炎持ちである.
それでも,この入浴法を心がけるようになってから,ずいぶん軽くなった.

冬場に幼稚園・保育園の子どもを10人集めれば,ほぼ10人全員が足に粉を吹いている.
毎日風呂場で,テレビCMよろしく全身泡だらけにして,ゴシゴシとナイロンタオルやブラシでこすってるんだろうな,と思う.
個人的にこういうのを「過脱脂症候群」と呼んでいる.
喜ぶのは石けんメーカーと皮膚科開業医と塗り薬メーカーだけだ.


皿洗いをするとき,洗剤をつけなくともお湯をかけるだけで,薄い油の膜を残してほとんどの油汚れは落ちる.
ヒトの入浴方法もこの考え方でよい.

汗が乾いたあと,ひりひりしたりかゆくなるのは,そこの塩分濃度が高くなって(≒浸透圧が高くなって)神経を刺激するため.
ここでも,余分な塩分を洗い流すのに石けん分(界面活性剤)はいらない.
お湯をかけるだけでよい.


ただし,首とワキとヘソと股は,少しだけボディソープ/石けんをつけて洗っていいと思う.
他に手で触ってぬるぬるしてるようなところも.

必ず素手で洗うこと.
ナイロンタオルやブラシはかゆくなりたい人だけが使うべき.
この際,泡立てるかどうかはどうでもよい.


入浴後は,せっかく潤った皮膚から水分が蒸発しないよう,油で膜を張る.
とくに腕やスネなどの「長い」ところ.
ベビーオイルが使いやすいだろう.
花王のサニーナも便利である.
http://www.kao.com/jp/sanina/index.html
西洋では普通の習慣みたいだが,日本では油を塗ることに非常に抵抗があるようだ.
よっぽど石けんメーカーの「油=悪者」のプロパガンダが成功したらしい.

ちなみに「クリーム」は「水と油を石けん分(界面活性剤)でむりやり混ぜ合わせたもの」である.
油以外に余分なものが入っているので,この用途に自分は使わない.

とくに乾燥がひどいところには少し塗りにくいがワセリンを使う.

余分な油はティッシュなどで拭き取る.
ワセリンの場合は,毛並みに逆らって拭くと毛穴に詰まりやすいので注意したほうがよいかもしれない,


1週間だまされてみる価値はあると思う.

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