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2010年2月8日月曜日

コラーゲンたっぷり

コラーゲンを食べるということは,「タンパク質を食べる」こと以上でも以下でもない.

他のタンパク質と同じく,アミノ酸まで分解されてから血に溶けて吸収される.
コラーゲンそのままが腸から血管内へ移動するなどということは断じて,ない.

だいたいそんなことが起きれば,血管内で一気に血が固まって恐ろしいことになってしまう.
血管が破れてもすぐ止血できるよう,血液は,血管の外の物質—コラーゲン—に出会うと一瞬で固まるようにできている.
ましてやウシとかブタ由来の「異種コラーゲン」なら,その効果もてきめんである.

タンパク質はアミノ酸まできっちり分解されてから吸収される.
アミノ酸がおもちゃのブロック,タンパク質がそのブロックでできたお城や船と考えればよい.
中学校か高校の理科のお話.

つまり,コラーゲンをたくさん食べたところで,コラーゲンを作っている種類のアミノ酸がたくさん吸収されるだけ.
それらがまたコラーゲンに作り直されるという保証はどこにも,ない.

それぐらいなら,コラーゲンを作るために必須な「ビタミンC」をいっぱい摂るように心がけた方がよっぽどいいかもしれない.
とくに,歳をとると皮膚が薄く弱くなり,キズが治りにくく,すぐ皮下出血しやすくなるのは,ビタミンC不足もかなり影響しているのではないかとにらんでいる.

それでも,どうしてもコラーゲンを口から摂りたい方は,ゼリーでも食べればよい.
ゼラチンは動物のコラーゲンを加工したものに他ならない.

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