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2010年3月12日金曜日

燃費のいい運転

燃費のいい運転:
  1. 一度手に入れた運動エネルギーをできるだけ手放さない
  2. 巡航時はアクセルに乗せた足を動かさない


ふつうのエンジン車の「ブレーキ」とは,運動エネルギーを熱エネルギーに変換する装置.
ブレーキによって熱エネルギーになってしまった運動エネルギーは,二度と元に戻らない.
元の速度に戻すには,またガソリンを燃やして運動エネルギーを作り出すほかない.

「ハイブリッド車」など電気モーターを使うクルマの燃費がいいのは,「回生ブレーキ」を使えるということが非常に大きい.
「回生ブレーキ」とは,運動エネルギーを電気エネルギーなど,再び使えるタイプのエネルギーに変換する装置.
石油燃料エンジン車にはとうてい真似ができない芸当.
ただし,これとても運動エネルギーを変換するときに「必ず」変換ロスが生じるので,万能ではない.
最初からブレーキを踏まないのに越したことはない.


燃費を悪くする運転の代表格のように言われる「急加速・急発進」など,やったところでたいして影響はない.
アクセルをぐいっと踏み込んだ途端,瞬間燃費計にはイヤな数字が表示されるが,望みの速度まで達したらすぐ定速走行に移ればチャラになる.
むろん,キュルキュルとタイヤを鳴らす(運動エネルギーを音エネルギーに変換)ほどの急加速は論外.
「急加速・急発進」をするクルマの燃費が悪いとすれば,必要以上に加速してはブレーキをかけてせっかく手に入れた運動エネルギーを捨て,また必要以上に加速してはブレーキをかけ,という物理の法則に反した下品な運転スタイルのせい.


下り坂の場合のアクセルの踏み方は2通り.
  1. スピードを次の上り坂に生かせる→アクセルの踏み方を変えない
  2. 坂の下で止まらないとダメ→アクセルを離す

運動エネルギーと位置エネルギーは,ほとんどロスなく相互に変換可能.
下り坂で得たスピードは,坂を登るのに使えばよい.

上り坂に使えないなら,スピードを上げる必要はない.
アクセルを完全にオフにすれば,燃料消費はほぼゼロになる.
何千回転回ろうとも.


延々と続く上り坂はどう走っても燃費が悪くなる.
瞬間燃費計は気にせず,流れに乗る.
ただ,追い越しをかけるのはやめた方がよい.

【関連エントリ】
半分話: 燃費計
半分話: クルマの動力源
半分話: 野蛮な運転のトラック・営業車・タクシー